尾州ウールの旅 in愛知・岐阜


世界に誇るウール生地の産地である尾州で、
気になる3つのスポットを訪れました。

尾州とは、愛知県一宮市を中心に津島市、稲沢市、江南市、岐阜県羽島市など、愛知県尾張西部エリアから岐阜県西濃エリアの地区を呼びます。この地方で繊維産業が盛んになったのは、木曽川がもたらす豊かな水と肥大な土地の恵みが大きく関係しているとされています。

今回訪れたのは、産地の生地を扱う生地屋さん、再生ウールのニットを作る会社、産地直営店など。
ひとつひとつ紹介していきます!

#1 Re:TAiL

産地の生地が買える生地屋さん


まず印象的だったのが、1993年に繊維組合の事務所として建てられたという趣のある立派なビル。そこを再利用して2016年から「Re:TAiL(リテイル)」として生地の販売や様々なテナントが集まる場になったのだそう。
建物は3階建てで、1階は生地・糸店/洋服店/イベントスペース、2階はお直し店/洋服・靴下店/カフェ/バッグスクール/テイラー、3階はジュエリー店/ホールとなっておりいろんなお店を回って楽しむことができます。店舗ごとにお休みが違うのでご注意を。
ここで取り扱われている生地や資材は、ブランドの余り生地や尾州内外の産地から集まったものだそう。中には珍しいデザインのオリジナル生地などもあり、作家さんや学生さんにおすすめしたい穴場スポットです!



[ Re:TAiL ] 愛知/一宮
〒491-0848
愛知県一宮市栄4-5-11
10:00 - 18:00 (月曜定休)
アクセス - JR尾張一宮/名鉄一宮
     - 近隣コインパーキング
Instagram→@re_tail_jp

#2 MITSUBOSHI1887

再生羊毛ニットのサブスク販売を開始


岐阜県羽島市にある三星毛糸株式会社の外階段を上り、2階の右スペースに設けられた「岐阜羽島ファクトリーストア」へ。
ここでは商品の試着や、洋服を回収BOXに出すことができます。(ウール製品以外もOK)
繊維会社である三星さんが2023年から開始したReBirth WOOL®︎は、独自のルートで開発した再生ウールのアイテムを1年/10,000円(税別)でレンタルできるというもの。さらに、6年目以降は無料で着続けることができるそうです。一着試着させて頂いたのですが、チクチク感はなく、ユニセックスで着られるデザインがとても可愛かったです。実際の一着あたりのお値段は10万円以上してしまうと聞いて、サービスのお得感に驚きました!
サービスの利用を迷っている方は、一度ファクトリーストアを訪れてみては?



[ MITSUBOSHI 1887 GIFUHASHIMA FACTORY STORE ] 岐阜/羽島
〒501-6228
岐阜県羽島市正木町不破一色字堤外898 2F
10:00 - 17:00 (土日祝日定休)
アクセス - 名鉄竹鼻線 不破一色駅
     - 来客用駐車場
Instagram - @mitsuboshi1887
オンラインストア - https://www.mitsuboshi1887.com/

#3 新見本工場

「産地で服を買う」
尾州ブランドの直営店


店舗の他に紡績、紡織、縫製の工場が併設されているそうで、その時はオーダーの受注もされていました。ウールを中心にインナーからアウターまで様々なアイテムがあり、ウールの万能さを体感できます。
中でも気になったのが、「毛七(けしち)」という生地の種類。毛七とは、尾州地域に古くから行われている再生羊毛を用いた技術のことで、ウールの古着や残布をワタに戻し、強度を高めるために化学繊維をブレンドしたもの。その割合が再生羊毛7:化学繊維3だったため「毛七」と呼ばれるのだそうです。ウールのリサイクルがずっと昔から行われていたことに驚きました。
ここではウールについて学びながら、商品の良さを理解した上でお買い物できるので、服好きな方・良いモノを長く使いたい方におすすめです!
事前予約で工場の見学もさせて頂けるそうなので、またの機会にお邪魔してみたいです。



[ 新見本工場 ] 愛知/一宮
〒494-0011
愛知県一宮市西萩原上沼40
平日 13:00 - 17:00
土曜 10:00 - 17:00
(火・木・日・祝日定休)
アクセス - 駐車場有
Instagram - @bishustore
オンラインストア - https://bishu.stores.jp/

私にとっては身近だった尾州の産地ですが、今回足を運んだことで初めて知り、体感できたことが多くありました。
これからも、「産地に行って服を買う・服作りを見る」を実践していきたいです。

ー END ー

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