服の生産量・消費量・廃棄量から
ファッションの環境問題について考えてみよう
The problem we're facing right now is ...
服の生産量
1年で約35億点
年間の購入枚数約13億4000万枚より多く
30年前の約1.7倍
出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/)
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大量生産が社会に与える影響
- 消費量より多く服を作ることで廃棄量が増えてしまう
- 効率的に大量生産するために強力な化学薬品が使われる
- 石油や植物、動物の毛などの資源を大量に必要
- 輸送量が増え排出されるCO2が増加する
- 縫製工場では短期間で大量に縫い上げなくてはならず、短時間の休憩と長時間労働が珍しくない
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必要な対策
必要な人に必要な分だけ作る受注生産や
少量ずつ作る適量生産への転換
一着あたりの価格
平均 約3200円
30年前の半分ほどに
出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/)
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低価格な服が社会に与える影響
- 企業は売り上げを上げるために大量に生産しようとする
- 低価格のためにコストを抑えた結果、生産者に十分な賃金が支払われない
- 安価な素材で作られた服は劣化が早く、服の寿命が短くなる
- 高く買った服に比べて大事にする意識が薄れてしまう
- 修理代に比べて新しい服が安い場合、修理をしなくなる
- 低コストな海外製を選ぶことにより日本産業が衰退している
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必要な対策
安さを追求するのではなく
必要なものだけを適正価格で
服の消費量
一人当たり 年間約18枚
日本の人口が約1億2千万人とすると
単純計算で約21億6000万枚に
出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/)を加工して作成
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服の消費が社会に与える影響
- 流行を理由に買った服は数年後に着なくなり、使い捨てる習慣が根付いてしまう
- 消費者の購入枚数が増えると企業は生産枚数を増やそうとする
- 商品の生産背景を知らずに服を買うことで、気づかないうちに生産者や環境へ負担をかけてしまう
- 自分に似合うものがわかっていないと、不要な服まで買ってしまう
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必要な対策
自分にとって本当に必要かを見極め
不必要な服の購入を控える
服の廃棄量
年間で約48万トン
燃えるごみや自治体で回収される服の量
1日あたり大型トラック約130台分
出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/)
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服の廃棄が社会に与える影響
- 服のリサイクルが普及しておらず焼却・埋立て量が増加している
- 埋立てによって土壌が汚染される
- 寄付先の途上国に古着が溢れ、現地の産業や環境を害してしまう
- 服の廃棄方法について知る機会が少なく、資源化する意識が低い
- 川に捨てられた化学繊維がマイクロプラスチックとなり海を汚染する
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必要な対策
捨てる以外の方法を考え
リサイクルできるものは
責任を持って再資源化する
このデータを見ていかがでしたでしょうか?
服は私たちにとって無くてはならないものですが、
同時に自然環境に影響を与えるものでもあります。
持続可能なアパレル産業を実現するためには
私たちが服との関わり方を見直すことが必要です。
高い洋服は買えなくても、買う量を減らすだけで
私たちはそれほど多くの洋服は必要としていない
というメッセージを社会に示すことができます。
少しずつ、みんなで
ファッションの未来を変えていきませんか?
ー END ー