洗剤の選び方や使用方法
正しく洗うために知っておきたいこと

What is a '’Sustainable washing method'’

洗濯洗剤の選び方

サステナブルな洗剤を選ぶ
2つのポイント

POINT

サステナブルな成分で選ぶ

photo by Siarhei Khaletski

植物由来の界面活性剤 】

・アルキル硫酸エステルナトリウム
・アルキルグリコシド
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル
・ポリオキシアルキレンアルキルアミン
・アルキルベタイン
・ソルビタン脂肪酸エステル
・ヤシ油脂肪酸アルカノールアミド
・ヤシ油由来高級アルコール系(非イオン)

これらの界面活性剤の多くは
アブラヤシ(パーム油)が原料になっています

しかし、アブラヤシの生産地では
熱帯雨林の伐採や野焼きによる開拓などが問題となり
植物由来であれば環境に良いというわけではありません

環境にやさしい選択をするために
持続可能な方法で生産されたパーム油を示す
認証マークを探してみましょう!

RSPO認証 】

Roundtable on Sustainable Palm Oil
持続可能なパーム油のための円卓会議

持続可能なパーム油が標準となるよう市場を変革することを目標とし、生産段階で「原則と基準(P&C)」に則って持続可能な生産がおこなわれていることの認証(P&C認証)と、認証パーム油がサプライチェーンの全段階を通じ間違いなく受け渡されるシステムが確立されていることの認証(SC認証)という、2つの認証制度があります。
「出典:WWFジャパン(https://www.wwf.or.jp/)」

パーム油の問題はパーム油自体ではなく栽培方法にあります

パーム油が持続可能なものになるよう
どのように作り、どんなものを選べば良いか
企業・生産者・消費者みんなで考えていきましょう


POINT

サステナブルなパッケージを選ぶ

洗剤を購入するとき必ずついてくる容器
買い足して使い続けられる持続可能なパッケージを選ぼう

選ぶポイント 】

  • 再生プラスチック
    ペットボトルやプラごみをリサイクルしてできたプラスチック
    プラごみとしてリサイクルが可能
  • バイオマスプラスチック
    サトウキビやともろこしなどの植物原料を使用したプラスチック
    焼却時のCO2排出量が少なく、再生可能な資源
    種類が単一であればリサイクルが可能
  • 生分解性プラスチック(グリーンプラ)
    バイオマスプラスチックと原料は同じで、生分解性することで二酸化炭素と水に分解できるもの
    使用後は土に埋めて堆肥化が可能
  • 大容量の詰め替え(リフィル)
    袋状であれば、本体容器よりプラスチック使用量の削減につながる
    大容量であることで詰め替えの購入頻度を減らすことができる
  • 量り売り
    元ある容器を再利用することで資源の削減につながる。バッケージ分安く購入できる

洗濯方法

を長持ちさせる洗濯の
3つのポイント

POINT

マイクロプラ対応のネットを使

海に流れるマイクロプラスチックの約35%
合成繊維のマイクロファイバーというデータがあります

マイクロプラ対応ネットのおすすめポイント

  • 高密度な素材でできているため
    繊維の流出を防ぐことができる
  • 衣服の型崩れやダメージを抑えてくれる


ただし、使い方を間違えると
本来の効果を発揮できなかったり
十分に汚れが落ちなかったりするため
正しく洗うポイントを抑えておきましょう!

正しく洗うポイント 】

  • 付属が付いている服は裏返す
    服の摩擦を防ぎキズから守ります
    プリントものや、色落ちしやすいデニム、表面がデリケートなレーヨン/リヨセル/キュプラなども裏返して洗いましょう
  • 洗濯ネットの大きさに畳む
    ネットの中にできるだけ隙間を作らないことで
    形崩れを防ぐ効果があります
    また、汚れ部分を外側になるように畳むと
    汚れが落ちやすくなります
  • ネットに詰め込みすぎない
    目安は洗濯ネット1枚にシャツ1〜2枚
    服を詰め込みすぎると汚れが落ちにくくなります
    色移りを防ぐために淡色と濃色を分けると◎
  • ネットのファスナーは最後まで閉める
    少しでも隙間があると繊維が流出してしまいます
    また、ファスナーのスライダーが露出していると
    他の洗濯物を傷つける危険性があります
  • こまめに洗濯ネット内の繊維を取り除く
    洗濯ネットの角に繊維が溜まります
    こまめに確認して適切に処分しましょう

手洗いする時も洗濯ネットにいれることで
繊維の流出を防ぎながら洗うことができます


POINT

洗剤は適量入れ 柔軟剤は控える

photo by Ana-O

洗剤を使う時のポイント

  • 洗剤は水量に合わせた指示量を守る
    多めに入れることによって洗浄能力が変わることはありません。
    入れ過ぎると、すすぎきれない洗剤成分が繊維に残り、肌トラブルや匂いの原因になります。
  • 落ちにくい汚れに直接塗布する
    指示量の範囲内で汚れに直接塗布することで落ちやすくなります。

柔軟剤を使う時のポイント

  • 柔軟剤の機能と成分
    柔軟剤は繊維をコーティングして柔らかく仕上げるためのもの。
    主な成分は界面活性剤と香料(添加物)です。
    石油由来のものや香りが強いものは避け、使用する場合は必要最低量を心がけましょう。
  • 柔軟剤を使わない方が良い場合がある
    一見使うと良いものに思えますが、繊維をコーティングすることで素材本来の機能が発揮できなかったり、繊維が抜け落ちやすくなったりします。
  • 使用する前に衣類のケアラベルを確認する
    繊維が柔らかくなることで毛羽立ち、抜け落ちやすくなり、生地の劣化を早めてしまいます。
    特に注意したい素材
    (化繊/毛/シルク/レーヨン/リヨセル/キュプラ)

POINT

色の物は陰干し ニットは平干し

陰干しとは

photo by Pexels-Ron-Lach

布は太陽光に当たることで色褪せや日焼けなど
変色が起こりやすい特性があります。

陰干しの洗濯絵表示があるものはもちろん。
淡い色や黒は特に変色しやすいため

日陰で干す「陰干し」がお勧めです。

平干しとは

photo by Pexels-Ron-Lach

ニットなど、ハンガーで吊るすと形崩れするものは
網やネットに平らに広げて乾かしましょう。

乾きにくい裾も満遍なく乾かすことができます。


少しでも綺麗な状態で長持ちさせるために
必ず確認していただきたいのが
洋服に付いている「ケアラベルです

「普段の洗濯が正しくできているか」
皆さんも一度、洗濯の仕方を
見直してみませんか?

ー E N D ー